TOKYOMX、売上高2期連続最高

東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)は23日、2013年3月期の売上高が前期比29%増の121億円と、2期連続で過去最高になったと発表した。人気バラエティー番組を地方局に提供したり、動画配信したりするなど番組販売が奏功した。2014年3月期も民放キー局にはない個性的な番組の販売に引き続き注力する。

2013年3月期の経常利益は53%増の11億円で過去最高だった。東京スカイツリーへの送信所移転費用などを特別損失として計上し、純利益は28%減の3億円だった。
2014年3月期は売上高が150億円、経常利益は15億円を目指す。番組販売のほか「バラエティーやアニメなどの人気番組をテコに、全国規模で展開する大手広告主からの契約拡大を図る」(中川謙三社長)。

アルピコ交通上高地線、イメージキャラ効果などで4%増

松本―新島々間を結ぶアルピコ交通(松本市)上高地線の2012年度の乗客数は155万人と前年度に比べ4%増え、13年ぶりの高水準となった。市職員などの定期利用を取り込んだほか、イメージキャラクターによるPR効果もあって増加基調にある。全国のローカル線が苦戦するなかで健闘しており、注目を集めている。

定期外の乗客数も54万人と前年度比6%増、2年連続でプラス。天気に恵まれて上高地・乗鞍に向かう観光客などの利用が好調だったほか、昨年春からアニメ風のイメージキャラクター「渕東(えんどう)なぎさ」を使ったPRを進めたことも集客に貢献した。
名前の由来となった渚(なぎさ)駅の駅名板を昨年9月にキャラクターをデザインしたものに変更したほか、イベントも開いた。「アニメファンと鉄道ファンは近い」(藤松美徳鉄道事業部長)という。
松本市は2010年からマイカーを利用しない「エコ通勤」を奨励しており、アルピコ交通によれば2012年度の松本市職員の利用は70人と前年度比で20人増えた。割引率を高めるかわりに囲い込みを狙った12カ月定期を2011年度から投入したことも沿線の松本大学の学生などの利用増につながった。

上高地線の売上高は2013年3月期で3億8000万円強で、黒字経営を続けている。第三セクター、私鉄の別を問わず地域鉄道の経営はどこも厳しく、国土交通省のまとめでは2011年度には、92社中69社が経常赤字だった。こうした中、国交省が3月に開いた「地域鉄道の再生・活性化等研究会」の会合では、同社が成功事例として取り上げられた。
上高地線はピーク時の1965年度の乗客数が343万人。その後はバスやマイカーなどに押され、2006年度に131万人まで落ち込んでいた。

西武鉄道、「あの花」イベントで秩父線PR

西武鉄道は米投資会社サーベラスによる廃線提案が取り沙汰されている秩父線の活性化のため、8月にアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(通称「あの花」)を題材にしたイベントを開く。

この作品は埼玉県秩父市が舞台として登場。描かれた場所をたどりながら、スマホを使ってスタンプを集めると、アニメに関する景品などをプレゼント。スタンプを集める場所は駅構内や沿線の10~20カ所を予定する。サイバーエージェントや秩父市が事務局を務める実行委員会とも連携して運営する。

西武鉄道は今年3月、小竹向原駅を除く全91駅でWi―Fi設備を導入した。今回のイベントを通じ、Wi―Fi環境を沿線観光に結び付ける「オンライン・トゥ・オフライン」の可能性を検証する。
同線の乗降人員は2011年度は1日平均約10200人にとどまり、2002年度比で約2割減と減少傾向に歯止めが掛からない。少子高齢化で沿線人口の増加は見込みにくく、西武鉄道は今春から秩父観光をテーマにしたテレビCMを打ち出すなど、観光客誘致策を強化している。

秩父エリアを舞台設定にした大人気アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』スタンプラリー型OtoOキャンペーンを実施します!(西武鉄道)[PDF]