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作品タイトルとともに振り返る、ゴンゾの株価チャート

債務超過を解消できず、東証マザーズの管理銘柄となったゴンゾ。思いつきで株価チャートに作品タイトルを入れてみた。上場から今年の4月まで5年弱の週足チャートだ。
この銘柄の場合、タイトルの評価に連動した直接の株価変動は無いようだ。

※チャートをクリックすると拡大します

GONZO Chart



上場来最高値は、2005/1/12に付けた1,350,000円(チャートは1:2株式分割修正後の675,000円)
上場廃止猶予期間明けからの連日ストップ安で、4月9日後場は2,940円の売り気配のまま。

以下は筆者の推測を含みますので、ご承知おきください。

最高値の0.4%に沈んだ株価が下げ止まるメドは見えない。
倒産による上場廃止とは異なるので、直ちに株主資本がゼロになるわけではない。しかし自動的にロスカットに動く機関投資家の見切り売りは続くはずなので、株価の落ち着く先はわからない。
この先も連日のストップ安が続けば、値幅制限額から計算した株価は理論的には下記のようになる。さすがに途中の水準で買いが入るだろう。

4/10 2,540円(中略)4/17 1,040円(中略)4/27 360円(中略)4/30 200円(中略)5/11 10円、5/12 1円

作品タイトルは「現代視覚文化研究 3(三才ムック)」[Amazonへのリンク]を参考にさせていただきました。

4月10日追記
本日の前場でストップ安の2,540円で寄り付いた。個人投資家が下値を拾う動きもあるようだ。


火垂るの墓(実写版)が都優良映画の推奨を受けるまで

東京都には「青少年健全育成審議会」と呼ばれる青少年対策をメインにした諮問機関がある。
ここで例の「不健全図書」の指定もするのだが、同時に優良図書の推奨も審議している。
6月に開催された第577回の審議会では、実写版の「火垂るの墓」が優良映画の推奨を諮問されているが、この審議のもようを議事録で読むことが出来る。

議事冒頭では事務方による社会情勢の報告があるのだが、ちょうど秋葉原の連続殺傷事件のあとで、その話題のほか児童ポルノ禁止法の改正案についても予断を与える発言が興味深い。
実写版「火垂るの墓」の推奨審議過程では、高畑勲のアニメ版の印象が強いらしく、どうしても比較して劣る、子供には難しい、悪くはないがという意見が目立つ。
しかし強いて推奨に反対するほどでもないから、消極的賛成との印象。
事務局が出した議案を一応論議した後、反対なしで議案が成立。有識者会議のお墨付きが与えられる過程が見て取れる。

そのまま引き続き「危険な愛体験Special 2008年7月号」(つり案内社)を閲覧しながら不健全図書に指定する過程がシュールだ。
自主規制構成団体からの意見では、暴力的性交、擬音、異物挿入シーンなどが一般作としてはアウトで、成人指定していればセーフ。
子供が買いやすいかも審査ポイントで、680円と高額(?)だから価格はギリセーフらしい。しかし誌面に関係のない「愛読者プレゼントがバイブレーター」が問題とする意見があるのは不思議。

この審議会で「不健全図書」に指定され、かつ「成人向け」でないコミックや雑誌は取次が扱わなくなるため、事実上の発禁(流通中止)になる。ネット書店でも扱わず(少なくともAmazonでは扱わない)、ある意味「幻の図書」になるのだ。
直近では山本直樹のコミック「堀田 HOTTA 3」が8月11日付けで不健全図書指定を受けたので、流通が止まっている。ファンの方はお早めに。でも見つかるかな…神田なら大丈夫か?

余談だが第579回の「都民からの申出一覧」に「コミックマーケットについて」「同人誌即売会について」が記載されているが、果たして苦情なのだろうか。

参考リンク:東京都青少年健全育成審議会 会議資料・議事録 第577回


秋葉原 ハレの終焉

今回の秋葉原での無差別殺人事件には驚かされたと同時に、最近のこの街ではいつかは事件が起きるのではないかとの予感も抱いていた。
現在の秋葉原の2大潮流は、電気街成立の頃からの本流とも言うべき家電・パソコン・ロボットなどのエレクトロニクス系と傍流から勢力を増したアニメ・ゲーム・フィギュアなどのコンテンツ系に分類できるだろう。そこへの来客をターゲットにしたメイド喫茶などのサービス業も発展している。
まあ一口に「オタクの街」と言い切っても間違いではないし、彼らはこの街の商品やサービスを目的に訪れる事に違いはない。

この街の歩行者天国がいつからだったのか、記憶のないほど以前からある気がするのだが、この街を訪れる人と歩行者天国自体を目的に人が集まってきたのはいつ頃だったろうか。
メイド喫茶や自主コンサートのビラ配り、路上ミニライブ、コスプレイヤーのデモ、撮影会などと、自己表現もっと言えば自作自演の舞台に秋葉原の歩行者天国が選ばれたのだ。

多くのオタクは自分のフィールドに踏み込まれない限りは寛容である。
大通りでは非日常的な喧騒が満ちていたとしても、路地裏のパーツ屋や同人ショップを巡る彼らの領域を侵すものではないし、むしろ生暖かい眼差しで眺めていた。
徐々にコンテンツ系を中心とした一部のオタクたちが取り込まれ始め、時を同じくしてコスプレイヤーや自称アイドル目当てのカメコ(カメラ小僧の蔑称)が集まり始めたと考えられる。
秋葉原が「アキバ」と一般人にも言われだしたのもこの頃だろうか。

「歩行者天国を舞台としたパフォーマンス」それ自体が秋葉原発のコンテンツになり始める。
「電車男」に端を発した一般人とマスコミの知るところとなり、この現象は増幅しつづける。
パフォーマーと観客が渾然一体となり臨界点寸前の状態が、この2008年初夏の状態だったと思われる。
歩行者天国発の風俗と言えば、かつての原宿のホコ天からの竹の子族にローラー族が懐かしいが、秋葉原の歩行者天国は平成の風俗史に記録を残す前に終焉を迎えてしまったのだろうか。
神田市場跡再開発・ヨドバシカメラ開店・TX開通など変わりつづける秋葉原だが、オタクの街でなくなる事はないだろう。しかしその「オタク」が徐々に変容して行く事は避けられない。
コンテンツ系オタクは許容度が高いから、有明でも池袋でも二次元でもネットの中でも棲息して行けるが、エレクトロニクス系はマテリアルの必要性から、秋葉原を離れられまい。

今回の容疑者、というよりも衆人環視下の犯行で犯人に間違いないが、彼の理解しがたい自己実現の舞台に秋葉原の歩行者天国が選ばれ、そこが阿鼻叫喚の地獄と化したことは残念でならない。被害者に落ち度はないし憎むべきは犯人と犯罪であるが、秋葉原の発するエネルギーが犯人の邪悪な情念を惹き寄せてしまったのだろうか。路上ライブで成功したいと言う夢も、不可解な殺人願望の怨念も、この街は一緒くたに呑み込んでしまった。

事件当初の一部偏向報道では容疑者をオタクと関連付けてみたり、次第に取り調べの様子が伝えられると事件の動機を派遣労働問題に結び付けてみたりと、無自覚なマスコミは事件の背後にある(と錯覚している)「真相」とスケープゴートを常に探しつづけている。
そして一時的な世論の高まりに便乗した政治屋と官僚が、規制強化と権益拡大を虎視眈々と狙っている。今回は銃刀法の規制強化がすぐに打ち出される事だろう。
その陰で与党は国際的な大義名分の錦の御旗の下、偽フェミニストを中心に世論に喚起しやすい児ポ単純所持禁止法案化と適用範囲の拡大を狙っている。

事件の犠牲者の冥福を祈ると同時に、我々オタクも狂乱の非日常の秋葉原から離れて「少し、頭冷やそうか…」


東京国際アニメフェア2008に思う

東京国際アニメフェア2008(TAF2008)は盛況のうちに閉幕したが、ビジネスデーとパブリックデーそれぞれ初日に入場しての感想をまとめてみる。

ビジネスデー2日間 24,479人(前年比100%)
パブリックデー2日間 102,143人(前年比123%)
4日間合計 126,622人(前年比118%)
パブリックデーの入場者が大幅に増加している。

・一部プレスの振舞い
ビジネスデーは通路もゆったりと、商談に差し障りのない賑わいだった。しかしコンパニオンばかり撮影するプレスと称したカメラマンは鬱陶しい。
パブリックデーにビデオカメラを持ち込んでいた、(たぶん)フランスメディアのADには呆れる。背中に刀を二本差しのコスプレで大混雑の通路を歩く。コスプレ禁止は明示してあるが、長物は常識的に持ち込み禁止だろうが、公式サイトには明示していない。

・特大ペーパーバッグの配布
あれ、邪魔だと思うのだが皆さん喜んでもらってる。企業にとっては歩く広告塔になるから大量に配布するし、会場で最大のサイズにしないと他のバッグに入れられてしまうから、実用無視で大きくなる。
バッグの角は小さな子供の目にとって危険なのではないか。
プレスの脚立、三脚、カメラ、それに上記のコスプレと、狭い会場は子供連れで訪れるには危険が一杯。
他の一般向けのショーでも同じだが、もう少し子供と環境に優しくても良い。
環境省のブース(チーム・マイナス6%)が出展していたのがジョークのよう。

・公式ガイドブックの価格は変じゃないか?
無料にとも思わないが、パブリックデーでは500円、ビジネスデー事前登録者は無料、ビジネスデー未登録者は入場料とセットで1,000円。
パブリックデーの入場料1,000円を払ってさらにガイドに500円も払う一般入場者は少ないだろうが、一考願いたい。500円の価値は無いし、紙質も落せばよい。

・イベントステージの内容
一般公開日には歌手、声優の登場するステージが多いが、「それだけ」に来場する人が多い気がする。
いつ何処でイベントやってもコアなオタクは参加するのだから、TAFではお手軽な声優トークよりも作品の制作者中心のステージを組んでもらえないものかと思う。
もっとも、オタク向けイベントがパブリックデーの入場者数を押し上げている事は間違いない。

・手狭な会場
東京ビッグサイトの東1~3を使用したが、昨年のパブリックデート比べても通路は溢れ返っている。ブースイベントが始まると、スタッフが懸命に整理しようとも渋滞は避けられない。
とても今の形式ではブースイベントは出来なくなるに違いない。
会場内の飲食スペースは貧弱、一旦外に出るしかない。外のレストランも学食に劣る。
西館ではモーターサイクルショー東4~6はドッグショーを開催していたが、混乱を避けるならば来年は東館全部、2倍の規模で開催するほか無いだろう。このままでは有料入場者には不満だし、何よりも事故の危険がある。

・スタッフの少なさ
パブリックデー開場前には外に待機列が出来ていたが、列整理の係員は少数。
連絡通路への誘導後も明確な指示無しで、参加者の方が慣れているから救われているだけ。
開場後は走っても単に注意するだけ、入場時に列スピードをコントロールしないから、走りたくもなる。
会場内では主催者側のスタッフはいるかいないかわからない。出展企業のスタッフが整理するだけだから、誘導もルールも統一感が無い。
コミケットにスタッフを委託すればどうかな?よほど上手くやるはず。

・主催者の熱意
ここまで規模を拡大できた事に実行委員会の熱意が無いわけではないが、競合する大規模イベントが無いし、アニメ産業育成に向けた行政の支援にも助けられている。
アニメを「ビジネス」の視点で捕えると成功しているといえるが、制作スタジオの「アニメーター」にとっては何処かの賑やかなお祭りに過ぎない。
海外に向けてのアニメビジネスの強化も大切だが、制作者の熱意がもっと報われるように支援する事も忘れてはならない。ビジネスとクリエーション、この両輪どちらが欠けても日本のアニメーションの未来は無いだろう。

東京国際アニメフェア2009は、2009年3月18日(水)~21日(土)(18日(水)・19日(木):ビジネスデー、20日(祝)・21日(土):パブリックデー)に開催予定。


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