アニメニュース Japanimate.com―2008年12月14日の記事一覧

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宮崎駿、市川海老蔵対談

文藝春秋2009年1月号から、宮崎駿氏の主な発言を拾い読み。

◆名前を継ぐこと、型、けれん、嘘のつきかた
・「もののけ姫」には幸せな映画じゃないから。いつまでもおめでたいものを作れるかという無謀な気分で作ってみたら胃がきりきりして疲弊しきった。「火垂るの墓」の時もスタジオの空気がねっとりしていて匂いが違った。
・父から「ブリュンヒルデ」とつけられた本名だが、宗介がつけてくれた「ポニョ」を選んで人間の世界に残る。名づけるって重大なこと。歌舞伎の襲名もそうでしょう?
・(歌舞伎は世襲と型だということに)アニメーションの世界は引き継ぐべき「核」がない。意識的に前のものをぶっこわしてやろうと何十年も進んできてしまった。
・(型がないというが宮崎流のアニメスタイルについて)飛行機や乗り物から見た風景が好きという、型と言うよりも好みですね。
・新しい観客を開発するには「けれん」が必要です。作品ごとに「嘘」の付き方のレベルを決める。
・作品の「本当」を外さなければ辻褄は合わなくても大丈夫。ただ、説得力のある嘘をつくためには工夫がいる。箒にまたがった魔女が飛ぶときの浮力かかりかたとか、慎重に嘘をついて、お客さんが「飛べる」ことに納得すればいくらでも大胆に嘘がつける。
・今の世の中は辻褄でものを見る人の声ばっかり大きいんです。

◆日本のアニメーションの未来
・歌舞伎や芝居に比べてアニメーションは乾いている。
・日本のアニメーションが世界中で高く評価されているというのは嘘だと思う。欧米は文化的に行き詰まってきたし、はじき出された若者がたまたま日本のアニメーションに出会っただけ。
・日本でも価値観が変わったらアニメーションが消え去っても不思議ではない。アニメーションやゲームで育った世代が豊かな映像を作れるのか疑問。動きを描く能力は身体の記憶に頼るところが大きいが、今の若い世代には、その身体の記憶が圧倒的に少ない。
・スタッフが臆病な線を描いたり、慣れた線を描くと腹立たしい。
・いい原画は僕の絵コンテよりも大きな動きが入っている。動きの中で人物の気持ちや心も表現できる。野放図な絵が描ける若い人は少ない。
・「ポニョ」でCGから手書きに戻ったのは、その方が自由に描けて楽だから。背景の水平線も家も歪んでいてもいい。肉眼の記憶を大事に遠近法を当てはめずに描いてもらった。

◆こどもたち
・「となりのトトロ」を子供に100回見せるより、99回分の時間は体をつかって遊んで欲しい。
・年齢のせいか子供たちが庭で遊んでいるのを見るだけで幸せになる。
・楽園の原型は幼年期の記憶、それが大人になっても人を支える。子供の時間を楽しいものに出来る作品を作りたい。

◆日常
・朝は8時頃起きてタワシで全身をこする。自己流の体操のあとに「淵の森」にゴミ拾いがてらの散歩。駅前の喫茶店でコーヒーを飲んでから帰宅して朝食。
・日曜日は住宅街のサウナへ。世間の情報はサウナとジブリのなかだけ。所沢と小金井の往復だけ。
・スタジオに行きたくない気分の時は、運転がてらすれ違うバスの台数をカウントしたりして、脳味噌の違うところに電気を通す。

◆この先は
・次の作品は関東大震災前の東京で若い頃の芥川龍之介や夏目漱石が出るもの。他には「風立ちぬ」の世界に零戦の堀越二郎が登場するとか。でも妄想だから鈴木プロデューサーも作れとは言わない(笑)
・作品が出るときにどんな日本になっているか考え尽くさないと。
・「横丁の絵草紙屋」だと自負しているから、売って買ってもらえないと話にならない。たとえ日常を描いていても、芝居も映画も非日常を見に行くもの。

文藝春秋 2009年1月号(Amazon)


「ルパン三世」と「となりのトトロ」のファンだった司馬遼太郎

日経朝刊の中沢義則編集委員の署名記事から。

「テレビは対象物がそのまま色までもが目に飛び込んでくるから、想像力が働かなくなる。活字から、その色や形などを想像する方が頭が働く」と、ニュースぐらいしか見なかった司馬遼太郎だが、晩年長編小説を書かなくなって、いくぶん心境が変化したらしい。

司馬遼太郎が寅さんファンだったことはあまり知られていないが、同時にテレビアニメの「ルパン三世」も好きだったようだ。映画監督として不遇だった時代の鈴木清順が監修していた頃。
また、宮崎駿の映画「となりのトトロ」にも感心していたという。

2008/12/14, 日本経済新聞 朝刊より


大阪・ミナミの活性化、新組織発足

大阪ミナミの活性化に取り組んできた「ミナミまちづくりフォーラム」と「ミナミ活性化委員会」が統合し「ミナミまち育てネットワーク」として一本化し再始動した。
ネットワークの名誉会長には財団法人・大阪21世紀協会の堀井良殷理事長、会長には南海電気鉄道の山中諄・会長兼CEOが就任した。
法人と個人で80社・人、地域の商店会や関連組織など37団体が参加し、地区振興に向けた取り組みを積極化する。

ミナミに観光客を引き込む仕掛けづくりに力を入れ、観光マップを作成し飲食施設や名所を巡るなど、回遊性を高めた観光エリアとして認知度を高める。
さらに文楽や歌舞伎、演芸など域内に多く立地する文化施設の情報発信をサポートする仕組みも整える。
また、電気街として知られる日本橋地区をアニメをはじめとする新しい文化の発信地としてアピールする構想もある。

2008/12/14, 日経MJより


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