アニメニュース Japanimate.com―2009年04月の記事一覧

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パイオニア、薄氷の再建始動

パイオニアは28日、公的資金の資本注入制度の活用やホンダからの出資受け入れ、三菱電機との提携強化などを骨子とする再建策を発表した。薄型テレビ事業の中止を決めてから75日。経営不安から株価がじりじりと下落する局面での再建パートナー探しは困難を極めた。

パイオニアは昨年から三菱東京UFJ銀行を主力取引銀行とするホンダに出資を要請していたが、4月下旬にホンダが引き受けに前向きな姿勢を示していることが伝わってきた。
パイオニアはトヨタ、ホンダとそれぞれ年間1000億円程度の取引高で拮抗しており、かつてはトヨタ首脳が「ホンダと組むなら、取引は続けられない」と話していた経緯がある。
最後のハードルはホンダと並ぶ有力取引先であるトヨタ自動車の意向だった。
トヨタは事前に出資には応じない方針を伝えていたが、トヨタの渡辺社長がホンダと資本提携しても取引を継続する意向を表明し、ようやく再建に必要な条件がそろい、パイオニアの小谷社長は28日の記者会見に臨むことができた。

リストラを実行するには新たな資金が必要だが、投資ファンドや事業会社との増資引き受けを巡る交渉は進まず、公的資金を活用するにも「事業提携など新たな枠組みが前提」(幹部)となりそうだった。しかし、事業提携を打診した電機メーカーなどは一様に「先に身ぎれいにならないと組めない」とにべもないまま株価は下落を続ける。
市場では経営不安説がたびたび浮上したが、ホンダが出資の意向を示すと事態が動き始めた。
28日には三菱電機とも技術提携を強化する方針を表明。事業面での協力関係ができあがったことを示した。今後この関係を軸に再建を進める方針で、資本注入の前提となる産業活力再生法の認定を受けたい考えだ。
リストラを進める形だけは整えたが、新たな課題はホンダや三菱電機との関係だ。成果を上げることができなければ、資本注入を受けるための方便とのそしりも免れない。
発行済み株式数の増加により、株式が希薄化するリスクも高い。公的資金の注入を受けた企業として監視の視線も強まる。

小谷社長が「過去、当社は3回、4回とリストラを進めてきたが、なかなか成果を出せなかったのも事実」と自身も認めるように、今回の再建策は何度も市場を裏切ってきたパイオニアが再生するための最後の機会であり、しかも出発点に過ぎない。
ドライバーの腕が確かでなければ無事に再建というゴールに到着することはできない。

2009/04/30, 日経産業新聞より

関連記事:パイオニア、プラズマTV撤退、戦略ミスで宝失う


熊谷組、ドラマ「黒部の太陽」で広告効果は100億円、宣伝費ゼロ

フジテレビジョンが開局50周年を記念して3月に放映したドラマ「黒部の太陽」は、後編の視聴率は18.6%と善戦。工事を担当した熊谷組の社名もテレビなどに出る機会が増えた。その裏には企業ブランドの向上を狙った周到な戦略がある。
番組中には社章の付いたヘルメットなどの小道具、役者のセリフなど至る所で熊谷組が露出した。「プロダクトプレイスメント」と呼ぶ広告手法で、経費はドラマ撮影に協力した人件費のみで広告費は実質ゼロ。広告業界では「ざっと100億円」の広告効果と言われている。

「黒部ブーム」は関西電力が持ちかけた黒部観光の振興策に協力したのがきっかけ。軟弱な地盤を突破する難工事の記録を伝えようと、2007年に黒部ダム駅で「破砕帯突破50周年記念展」を開催し、記録写真や削岩機、映画「黒部の太陽」の台本などを展示した。
社名がそのまま登場するという条件でドラマ製作への協力を求められた熊谷組では、40年前の映画「黒部の太陽」にも協力しており、二つ返事で全面支援を約束した。
トンネル図面や建設機械の写真などを貸し出し、主人公らがかぶる社章入りヘルメットも復元して提供した。
広報室藤島室長自ら撮影現場に足を運び演技にアドバイスしたのを始め、主人公のモデル、熊谷組笹島班の班長だった笹島信義氏(現・笹島建設会長)と熊谷組の大田弘社長も撮影現場を訪問した。今回のドラマ放送を機に、90歳を超える笹島会長の健在ぶりが注目され「難工事を指揮した体験談を聞きたい」との依頼が相次いでいる。
工事現場の班長を務める主人公が難工事を成し遂げる筋書きは、社会インフラの整備を担う建設業界のイメージ向上にもつながり、当時の熊谷組の工事実績も再評価された。黒部ダムではドラマを題材にした展示イベントを今も開催中。

熊谷組は2009年3月期の連結業績が最終赤字と経営環境は厳しいが、「困難を突破した先輩の精神に学ぼう」と社内は前向きだ。

2009/04/30, 日経産業新聞より

ドラマ原作「黒部の太陽(信濃毎日新聞社版)」(Amazon)


メモリーテック、中国独自規格に対応、次世代DVDを現地生産

メモリーテック(東京・港)は、中国独自の新世代DVD規格「CBHD」のディスクを現地生産する。
ディスクをプレスする前段階、映像などを編集したりフォーマットしたりする作業であるポストプロダクション業務を手がける中唱勝利影音公司(CBC、北京)にこのほど資本参加し、現地でポスプロ作業を共同展開する。
出資額は推定で、株式の10%にあたる邦貨換算で1000万円程度のもよう。

CBCは中国で唯一CBHDのポスプロ作業を手がけている企業で、中国作品のみならず海外作品のデータ加工なども請け負う。
将来はメモリーテックの国内ポスプロ子会社であるキュー・テック(東京・港)の海外業務も受託する計画だ。
メモリーテックは別の合弁会社でCBHDをプレス製造しているが、CBCへの出資によりポスプロからプレスまで一貫したCBHDの生産体制を構築する。当面は月間40万-50万枚を生産する予定。

中国はCBHDを採用したレコーダーやディスクなどの販売を始めると正式発表しており、ワーナー・ブラザーズ中国法人幹部が新規格に対応した映画ソフト100本の投入を表明するなど、市場規模の拡大が見込まれている。

2009/04/30, 日経産業新聞より


麻生首相、漫画・アニメで日中友好ムード演出

麻生太郎首相は29日、北京の国際交流基金日本文化センターを視察し、アニメや漫画を通じて中国の大学生らと交流した。
中国でも人気の「名探偵コナン」のせりふを大学生が日本語で吹き込むと、流ちょうさに驚きの表情を見せた。

他にも北海道東部を舞台にした中国の大ヒット映画「非誠勿擾(本気で付き合える人求む)」の馮小剛監督とも会い「中国人の観光客が道東に来ている。あなたのおかげだ」と謝意を伝えた。
視察を終えるた首相は「映画やアニメの影響力を改めて感じた」と、得意の漫画やアニメで日中友好ムードを醸し出していた。

2009/04/30, 日本経済新聞 朝刊より


アニメ映画「サマーウォーズ」の舞台アピール、長野県上田市

上田市を舞台にしたアニメ映画「サマーウォーズ」(細田守監督)の制作が、8月1日の全国公開に向けて進んでいる。
上田は映画のロケ地になることは多いが、そのまま舞台となるのは珍しい。上田観光コンベンション協会は専用ホームページをつくり、舞台の上田市をアピールする。
映画には「上田わっしょい」の踊りや、上田染谷丘高校野球部の試合が描かれており、上田城跡公園の櫓門や上田電鉄別所線も形を変えて登場している。

同協会は上田市が実名で登場することで、訪れる観光客が増えると期待。作中で登場する風景や建物のほか、ゆかりのある真田氏を紹介するホームページを制作中。映画は海外でも公開される予定で、英語版も合わせて作られるという。

配給会社のワーナーブラザーズによると、長野県内での公開は予定しているが、上田市で公開するかどうかは未定という。

2009/4/28,信濃毎日新聞中信版、信州ワイドより
参考リンク:上田市を舞台にしたアニメ映画 全国夏公開へ制作(信毎Web)

8/1追記
上田での上映が決まったようだ。8月5日から9月30日まで。「上田でんき館」にて。


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