台湾からの観光客を呼び込もうと、大阪・日本橋のメイドカフェの女性店員ら8人のキャラバン隊が24日、台湾へ出発した。26日まで滞在し、観光PRする。
長引く不況や航空各社の減便で、旅客数の低迷に悩む関西国際空港会社などが世界中から注目されるオタク文化に目を付け企画した。
関西空港では結団式を開き、公募で選ばれた「大阪萌え大使」の三浦愛恵さん(18)は「日本のポップカルチャーを広めるため、歌って踊って頑張ります」と宣言した。一行はコスプレ衣装を着たまま旅立った。
2009/07/25, 日本経済新聞 大阪朝刊 (社会面)より
エコポイントによる購入支援、民放やNHKの番組での宣伝活動、芸能人を使った全国行脚――。こうした対策が奏功し3月時点の地デジ対応テレビの世帯普及率は60%を超え、目標としていた62%に近づいた。
ただテレビが売れても、地上波の視聴率低下には歯止めがかからない。その一方で今年に入ってから躍進が目立つのがBSデジタル放送。1日に15分以上視聴した世帯の比率を示す接触率は昨年末から上り調子で、地上波との明暗がくっきり分かれた。
地デジ対応テレビはBSやCS受信機も内蔵する「3波受信機」が多数。パラボラアンテナさえあればBSを手軽に視聴できる。地デジ普及活動の恩恵をBSが受け、テレビ離れというより「地上波離れ」といえる動きが鮮明になってきた。
日テレは今春から巨人戦の中継を地上波からBSにシフト。ビーエスフジはゴールデンタイムで特定のテーマを掘り下げる骨太の報道番組を始めた。BS―TBSは集英社の雑誌「SEVENTEEN」と組み、女子高生にターゲットを絞り込んだ番組を開発した。
既存の地上波では難しい実験的な番組でも放送できるのがBSの強み。特定の視聴者層とはいえ、着実に支持を得ているのはそのためだ。あるキー局首脳は「面白い番組を作りたい、と志願してBSに移る社員も増えている」と話す。
キー局は地デジ設備に総額1兆円を超える資金を投じる計画だが「リターン無き投資」(キー局幹部)との声がある。これに対し、民放系列のBS5局は単年度黒字を計上し、2009年3月期決算でも増収増益となった。BSの将来性に注目する企業は多く、米ウォルト・ディズニーなどが強い参入意欲を示している。
衛星を使うBSは全国に一斉に番組を届けられる効率性も特徴だが、業績悪化に苦しむ地上波系列局の切り捨てにもつながりかねない。BS局には系列ローカル局も出資しており、キー局が連結対象にしようと思えば株主間の調整が必要になる。
だがテレビ広告の市場が縮小していくなかで、民放各社が新たなビジネスモデルを構築するとすれば、BSが起点になる可能性は大きい。
様々な実験的な展開が可能なBSをこれからどう活用するのか。新チャンネルが加わる2011年秋に向け、BSへの本格シフトが徐々に動き出すかもしれない。
2009/07/24, 日経産業新聞より
老舗家電量販店ラオックスが、中国小売り最大手の蘇寧電器集団の傘下に入る。
両社を仲介したのが羅怡文氏。羅氏が社長を務める日本観光免税は大阪・日本橋の「上海新天地」を運営し、施設内のラオックスのフランチャイズチェーン店の営業主体でもある。
羅氏は1963年上海生まれ。上海第一百貨店勤務を経て、1989年に来日した。東京大学大学院の留学生だった1992年に池袋のマンションの一室で中国語書店を開いたのが事業家としてのスタート。
1992年に週刊の中国語新聞「中文導報」を創刊し現在約8万部を発行、1994年にはKDD(現KDDI)と組んで中国人向けの低価格国際電話サービスを開始。一時はCS放送局「楽楽チャイナ」を立ち上げるなど、日中交流にかかわるビジネスを幅広く手掛けてきた。在日中国人社会での人望も厚く、中国人実業家の団体「日本中華総商会」の副会長も務める。
最盛期にあったラオックスが1990年代後半、中国人客を獲得しようと「中文導報」に見開き広告を出したのがきっかけ。2006年に上海新天地にラオックスの直営店を誘致。ラオックスが本体の経営不振で2007年春に店を閉めると、「有名な家電量販の免税店をなくすわけにはいかない」とFCに切り替えて2カ月後に再開した。
ラオックスが経営危機で外部スポンサーを探し始めたとき、羅氏は当初から中国企業を想定。「条件だけを考えれば蘇寧が突出していたわけではない」(羅氏)が、アジアへの展開など最も具体的な将来像を描けるのが蘇寧だった。
日本の流通業の経験は実質的にほとんどなく、先行きを不安視する声があるが、2社の業務提携を通して日中流通ビジネスのあり方を本当に変えられるのか、これからが腕の見せどころだろう。
2009/07/23, 日本経済新聞 夕刊、消費産業部吉村慎司記者の署名記事より
タカラトミーは22日、中国・北京で同国国営放送の中国中央電視台(CCTV)などと記者会見し、同局と共同制作したアニメ「三国演義」を8月1日から中国全土でテレビ放映すると発表した。
中国国内ではCCTVのほか3年間に300局で放送する。同社の佐藤慶太副社長は記者会見で「三国演義は幅広い年代に受け入れられる作品」と話し、大人向けの玩具も発売する考えを示した。タカラトミーは人形など番組関連玩具を300~400品目発売する。
中国ではアニメ放送に連動した関連玩具の販売ビジネスは珍しい。タカラトミーは三国演義をきっかけに中国に本格進出したい考え。
秋から日本でも放映し、欧米アジア20カ国以上に広げる。
2009/07/23, 日経産業新聞より