週刊東洋経済2009年7月11日号(7月6日発売号)「アゴラ百景」から、東京・お茶の水の老舗下倉楽器に集まる楽器ファンのもようを。
創業72年の老舗、下倉楽器では数年前からアーティストたちが実際にどのように楽器を弾いているのか、フリートークを交えて解説してくれる「楽器クリニック」を開催している。「音楽には聴くだけではなく、弾く楽しみもあることを知ってもらう努力をしています」という同店の浅野雅史さん。
楽器業界は1980年代のブルーハーツやユニコーンが活躍したバンドブームには及ばないものの、軽音部を舞台にしたアニメ「けいおん!」人気の影響で活況を呈している。このアニメに影響されたのか、若い女性奏者が多いことが最近の特徴だ。
音源のデジタル化により一人で楽器を楽しめることも間口を広げている。
しかし音楽業界は流行により激しく売上が浮き沈みする悩みがある。
お茶の水の老舗、下倉楽器や石橋楽器、谷口楽器などが開店したのは昭和初期で、明大マンドリン倶楽部を設立した古賀政男の曲がヒットした時代。
今の「けいおん!」をきっかけとしたブームも、かつて「丘を越えて」などのヒット曲が一世を風靡したと同じように脈々と受け継がれている音楽ムーブメントの一つだろう。
週刊東洋経済 2009年7月11日号「アゴラ百景」見開き2ページカラー(内藤孝宏氏の署名記事)より
週刊 東洋経済 2009年 7/11号 (Amazon)