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民放TVキー局、制作手法に新機軸

視聴率低下や広告収入減少に悩む民放キー局各社が、新機軸を打ち出そうと知恵を絞っている。フジテレビでは番組制作の責任者に20代の若手を抜てきしたり、テレビ東京では漫画を原作としないオリジナルのアニメに取り組んだりするなど、従来なかった手法を試みている。こうした番組で海外への番組販売など放送外事業のテコ入れにつなげることも視野に入れる。

フジテレビジョンのバラエティー番組「芸能人こだわり王講座 イケタク」の制作を指揮するのは29歳の木月洋介氏。20代の若手はアシスタントディレクターなど補助的役割を担うのが通例だが、2008年秋に入社5年目までに限定した番組アイデアの社内公募で同氏の提案が選ばれた。
谷剛・編成部主任は「同じ作り手が新鮮な番組を作り続けるのには限界があり、若手にハッパをかけるのを狙った」と語る。「イケタク」のコンセプトを日本コカ・コーラが評価し、単独スポンサーを引き受けた。

テレビアニメの大半は漫画や小説が原作だが、オリジナル作品に挑むのがテレビ東京だ。ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)のアニメ子会社と組んで2010年に3作品を放送する予定。
「あらすじやキャラクター設定を原作に頼っていてはアニメを支える人材が育たない」(東不可止プロデューサー)との危機感が背景にある。
原作者がいないオリジナル作品の場合、スピンオフと呼ばれる派生作品の制作やDVDの販売、キャラクター商品の展開が機動的にでき、権利料を支払う必要もない。

放送局が広告減少を補う切り札と期待していた放送外事業も最近は勢いが鈍い。キー局5社合計の2010年3月期の放送外売上高予想は5年前の44%増だが、営業利益は13%減となる見込み。各局とも新趣向の番組で、視聴率と放送外事業の「一石二鳥」を狙わざるをえない状況が続く。

2009/09/25, 日経産業新聞より



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