周囲の人との交信やインターネット接続ができる携帯ゲーム機が人気を集める中、出会い系など有害サイトの閲覧につながる可能性があるとして、危険を指摘する声が上がっている。
交信機能ではわいせつな言葉やアドレスのやりとりが制限できず、民間団体は青少年が有害サイトを見ないための仕組みづくりに乗り出した。
「ニンテンドーDS」でゲーム「ドラゴンクエスト9」を楽しむ東京都江東区の男性会社員(37)は「すれ違い通信」によって周辺の人から発信されたメッセージで、幼い子供とわいせつ行為をしたいとの内容に顔をしかめた。
「意味不明のひらがなの羅列を受信した」と話すのは、さいたま市の男性会社員(48)。ドラクエ9では数字やアルファベットをメッセージに打ち込めないようになっているが、ひらがなを携帯電話のキー配列に沿って数字などに当てはめるとメールアドレスや電話番号とわかる場合がありネット上の掲示板などで話題になった。
スクウェア・エニックスは「変なメッセージを受け取ったら削除するよう呼び掛けるしかない」と困惑。任天堂も、すれ違い通信について「楽しく遊んでもらうための仕組み。基本的に利用者の判断に任せるしかない」としている。
携帯ゲーム機の中にはネットへの接続機能が備わっているものがあり、国民生活センターには「ゲーム機でネットに接続したら知らないうちに出会い系サイトに登録されていた」(関東地方の10代男性)などの相談が今年になって数件寄せられているという。
「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」(EMA)は「有害サイトに接続しないよう保護者には注意が必要」と指摘。
携帯電話と異なり、ゲーム機にはフィルタリングをかける機能はないため、サイトの安全性を保護者らが確認できる仕組みを来年3月までに作る予定。
民間団体「安心ネットづくり促進協議会」もゲーム機の閲覧制限を今後の検討課題にあげている。
2009/11/05,NQN