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石森プロ、ライセンス供与を加速、若年層減少に危機感

漫画家の石ノ森章太郎が亡くなって12年。作品の著作権を保有している石森プロ(東京・渋谷)が様々な業種へのライセンス供与を加速している。ダイドードリンコが8日に発売する飲料缶のデザインに「仮面ライダー」を提供したほか、「サイボーグ009」などの複製原画もファミリーマート系のサイト限定で販売中。キャラクターの露出を増やし、将来のファン開拓を急ぐ。

仮面ライダー商品の著作権管理の窓口は、実は映画大手の東映で、石森プロは劇場作品やテレビシリーズを手掛けている東映とライセンス収入を分配している。
石森プロの株主であるバンダイが主に仮面ライダーシリーズの玩具や衣料品などを数多く発売しており、今なお根強い人気を誇る仮面ライダーは最大の稼ぎ頭という。
商品化で手を組んだ相手先は昨年だけで20社近くに上る。

石森プロがライセンス販売を急ぐのは、石ノ森作品を知る層が若年層を中心に減っているとの危機感があるためだ。
石ノ森氏は漫画の出版作品数(計770作品)が最も多い作家として、ギネス世界記録に認定されている。ただ、石ノ森作品に親しむ層は現在「大半が40歳代以上」。将来のファンとなり得る若年層に、作品やキャラクターを知ってもらうことが生き残りに不可欠との認識がある。

今後の成長戦略のカギは仮面ライダーや「009」以外の作品の周知だ。同社は「今の世代が知らない石ノ森作品は多数ある。旧作という資産を有効活用し、多くの層に作品を知ってもらうことが当面の最大の課題」(コンテンツ事業部)という。

2010/02/05, 日経産業新聞より



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