28日の東京株式市場で日経平均株価は反発した。前日までの4日続落で自律反発狙いの買いが入りやすかった面はあるが、米アップルが27日発表した多機能情報端末「iPad」に反応した側面もあるようだ。
アップルが携帯電話「iPhone」でスマートフォン市場を切り開いた記憶は新しい。28日の東京市場ではiPadを巡って早々に思惑が台頭。同製品がフラッシュメモリーを搭載していることから、アップルと親密な東芝への波及効果を期待する声が早くも上がった。さらにリチウムポリマー電池を手掛けるTDKにも波及。TDKは「(製品の採用については)回答しない」としているが、国内証券のあるアナリストは期待をにじませていた。
ソニーも急反発。
ソニーは「リーダー」というブランド名の電子書籍端末を欧米で販売。先行する米アマゾン・ドット・コムの「キンドル」やアップルの「iPad」と一部で競合関係にあるが、本日の株価上昇は電子書籍市場拡大への期待の表れと見る向きもある。
ただ、日本では著作権や本の流通に絡む課題があり、電子書籍端末の普及にはまだハードルが高いとの見方も多い。ソニーが欧米で販売する「リーダー」も「現時点では日本で販売する計画はない」(ソニー広報部)という。
一方で、パソコン用のタッチパネルセンサーを手掛けるワコムが急落。27日に2010年3月期通期の業績予想を下方修正したためだが、消費者の間では「指でパソコン画面を操作することへの認知度がまだ低い」(ワコムIRグループ)という。思惑は株式市場にとって欠かせないが、過度な期待は禁物でもあるようだ。
2010/01/28,NQNほか