アニメで町おこし、ゆかりの場所を新たな観光資源に、若者の呼び込みに期待

「クールジャパン」から「クールローカル」へ――。
アニメ、マンガ、などポップカルチャーを地域振興に生かす動きが全国に広がってきた。ゆかりの場所を新たな観光資源として「まちおこし」に成功する例も出てきた。

正月三が日、アニメ「らき☆すた」の舞台となった埼玉県鷲宮町の鷲宮神社に約45万人の初詣で客が押し寄せた。テレビアニメの放送前の2007年の3倍以上。ゆかりの土地を訪ねる若者らで普段もにぎわうようになった。商工会の取り組みも大きかった。地元商店で食事や買い物をすると、小銭入れなど「らき☆すた」限定商品がもらえるなどの企画が好評だ。

秋田県羽後町では、美少女イラストの背景に描かれた古民家などを巡ろうと、県内外から若者らが訪れる。地元出身の若者が提案した2007年の美少女イラストコンテストがきっかけとなった。
うご農業協同組合(JAうご)がコメの包装に美少女イラストを採用したところ注文が殺到。JAの建物にはイラスト入り看板もある。

アニメやマンガを活用した集客施設も全国に増えている。日本動画協会の調査によると、全国のアニメ・マンガ関連のミュージアムは昨年10月現在で53カ所。兵庫県宝塚市の手塚治虫記念館には海外の観光客も目立つ。
福岡県が開設した多言語ウェブブサイト「アジアンビート」は2009年にタイ語を加えたところアクセス数が急増、150カ国以上からアクセスがある。

「クールジャパン」と評され世界を席巻する日本のポップカルチャーを地域振興につなげるには、地元関係者の理解と共感とともに、熱意も欠かせない。

2010/02/01,日本経済新聞 朝刊より

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