バンダイナムコホールディングス(HD)は2日、グループ全体の社員数の約1割に当たる630人を2011年3月末までに削減すると発表した。同社はゲームソフトなどの販売不振で2010年3月期の連結最終損益が2005年の経営統合以来初の赤字に転落する見通しを同日発表している。
バンダイナムコHDの2010年3月期の連結最終損益は310億円の赤字(従来予想は85億円の黒字)に転落する見通しで、消費不況によるゲームソフトや映像音楽ソフトの不振が響いた。
人員削減はバンダイナムコゲームスで希望退職者を200人募集。HDやバンダイビジュアルなど他のグループ会社でも既存の早期退職優遇制度を活用して実施する。これらの施策で35億円の人件費を削減する効果を見込む。
バンダイナムコHDは石川祝男社長(54)が4月1日付で子会社のバンダイナムコゲームスの社長を兼務するなど人事を刷新。持ち株会社と事業会社の連携強化してグループ経営の立て直しをはかる。
バンダイナムコゲームスの鵜之沢伸社長(52)は4月1日付で代表権のある副社長に降格。家庭用ゲームソフト事業の統括に専念する。鵜之沢氏は家庭用ゲーム事業の海外展開などを主導してきたが、主要タイトルの販売が伸び悩み業績が悪化した。
2月2日付でバンダイナムコHDの高須武男会長はグループの業績低迷の責任を取り、代表権を返上。HD子会社のバンダイビジュアルの社長には、バンダイナムコゲームスの大下聡常務(56)が4月1日付で就任する。映像音楽ソフトの販売低迷による経営不振の責任を取り、川城和実社長(50)は同日付で副社長に降格する。
2010/02/03,日経産業新聞ほか