住商、JCOMへのTOB発表、KDDIに対抗し株保有比率最大40%を目指す

住友商事は15日、CATV最大手ジュピターテレコム(JCOM)株のTOBを実施すると発表した。最大1221億7900万円を投じて保有比率を40%まで引き上げ、筆頭株主の地位を目指す。

TOB期間は3月3日から4月14日まで。価格は13万9500円で15日終値(9万円)を555%上回り、KDDIが米リバティグローバルから買い取る価格(単純計算)と同じにした。
JCOM株を巡っては、KDDIが現在筆頭株主の米メディア大手から株式を買い取り、今週末にも筆頭に躍り出る予定。住商はTOBでこれに対抗する。

住商はJCOM株を実質27.7%保有する第2位株主。住商はメディアを重要分野と位置付け、テレビ通販や映画制作、映画館といった事業を展開。その中でJCOMをコンテンツの流通の柱に据えている。
同日記者会見した大沢善雄取締役はTOBの理由を「JCOMを引き続き当社のコア事業とし、主導的な立場で支援するため」と説明し、「CATVの一番のコアは放送事業で、KDDIが得意とする電話、インターネットの世界とJCOMは体質が違う」と話した。KDDIとの連携については「白紙」とした。

JCOMは住商のTOBに対し15日、「詳細を検討したうえで見解を知らせる」とのコメントを発表した。

2010/02/16,日本経済新聞 朝刊より

Comments are closed.