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「CDの販売枚数でアーティストが評価される時代は終わった」、コロムビアの筆頭株主、フェイス平沢社長に聞く

この1月末、コロムビアミュージックエンタテインメントの発行済み株式31%を取得し筆頭株主になったフェイスの平沢創社長は「従来にない楽曲配信サービスを年内に展開する」と意気込む。株取得の経緯や今後の戦略を日経産業新聞が聞いている。

・筆頭株主だった投資会社とは、いつごろから交渉に入ったのか
 「昨年秋ごろ。もともとレコード会社との連携を考えていた。当初から株取得には前向きだった。タイミングを計っていた中で、1月に合意に至った」

・業務提携にとどまらず、出資にまで踏み込んだ狙いは
 「提携段階にとどめることも検討したが、リスクを取ったとの覚悟を示したかった。今後の株式の買い増しについても可能性は否定しない」

・具体的な連携策は
 「コロムビア側と議論している最中。1つはネットを活用した有望ミュージシャンの発掘だ。収益の安定にはヒットするアーティストをいかに確保するかが重要」
 「もう1つはBtoBだ。CDなどのパッケージ市場は縮小傾向にあるが、新たな音楽の売り方を提案できれば十分に需要を掘り起こせる」
 「CDなどのパッケージに向くのか、配信に向くのかはアーティストの質で判断していく。柔軟に対応していきたい。いずれにしてもCDの販売枚数でアーティストが評価される時代は終わったと感じている」

・今後、コロムビア以外のレコード会社と組む選択肢は
 「可能性はあるが、年内はないだろう。まずコロムビアとの協業を軌道に乗せることが先だ。下手に組織をいじったりせずに、現在の体制を当面は維持する」

・フェイスとコロムビアは互いにゲーム事業を手掛けている
 「ゲームソフトの分野はだいぶ異なる。ソフト自体のレパートリーは増えるため、協業も検討したい」

・今後の音楽市場をどう見るか
 「文化としての音楽が衰退したわけではない。CDなどのパッケージの縮小は加速すると思うが、配信サービスの存在感も高まっている。当社の強みであるITを駆使した形で新たな音楽の届け方を探る1年になる」

エス・アイ・ピーの調査によると、2009年のCD店頭販売額でのコロムビアミュージックエンタテインメントのシェアは2.2%と10位。Jポップ部門の苦戦で、ソニー・ミュージックエンタテインメントなどに水をあけられている。
フェイスはコロムビアのコンテンツを活用し、配信サービスの強化に自信を見せているが「相乗効果を生み出せるかどうかは疑問符がつく」(レコード会社幹部)と厳しい見方もある。

2010/03/04,日経産業新聞より



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