老舗家電量販店「さくらや」は、東京・新宿にある主力店「新宿東口駅前店」を25日に閉鎖する。首都圏の全店を28日までに閉鎖、3月以降に会社も清算し64年の歴史に幕を閉じる。
さくらやは全店閉鎖を決めた1月時点で1都3県に計15店あった。船橋店と聖蹟桜ケ丘店は23日までに閉鎖。新宿東口駅前店と相模大野店が25日、残る11店が28日に閉鎖する。新宿東口駅前店など4店はさくらやの親会社、ベスト電器の筆頭株主であるビックカメラが引き継ぎ、3月4日までに全面開業する。ビックカメラは新宿東口店などは都心の数少ない好立地と判断。さくらやのポイントを自社のポイントに移行するサービスも3月1日から始める。
さくらやは1946年に新宿で創業。池袋、渋谷などの駅前を中心に店を増やし、同業のヨドバシカメラ、ビックカメラと並び「3カメ」と呼ばれた。だが都心部での店舗大型化の波に乗り遅れ、2004年に企業再生ファンドのフェニックス・キャピタルの傘下入り。2006年には九州を地盤とするベスト電器の子会社になった。
それでも業績悪化に歯止めがかからず、2010年2月期の売上高はピーク時の半分以下の300億~350億円程度になる見込み。ベスト自身も全直営店の3割前後に当たる50~70店を2012年2月期までに閉鎖する。
2010/02/24, 日本経済新聞 朝刊より