アニメ制作各社が海外市場の開拓に力を入れ始めた。
東映アニメーションが2012年にもCG作品を欧米などで劇場公開するほか、プロダクション・アイジーもシンガポール企業との共同制作作品をアジアで公開する。
国内ではアニメブームの一服でテレビ放映数が減少、DVD出荷額も落ち込んでいる。海外展開に活路を求める動きが広がりそうだ。
東映アニメは2011年にも3Dを含むCGアニメを2作品作る。一つはロボットアニメ「大空魔竜ガイキング」で、もう一つは漫画家、松本零士氏原作の「宇宙海賊キャプテンハーロック」。
制作費はそれぞれ数十億円規模で、複数の企業から出資を募る方式で賄う計画。2012年以降に欧米やアジアなどで劇場公開する考えだ。
「海外は高い映像技術を駆使したアニメが人気」(企画営業本部)とみて、現在約20%の海外売上高比率を引き上げていく方針だ。
「攻殻機動隊」で知られるプロダクション・アイジーは、シンガポールの映像制作会社とSF作品「TITAN RAIN」を作り、2012年以降にアジア地域で公開する。
マッドハウスも今年から、仏アニメ会社と共同制作したCGのファンタジー作品「よなよなペンギン」を欧米など20カ国前後で展開する。
電通総研の「情報メディア白書」によると、劇場公開やDVD販売などを合算したアニメ市場は2009年、3年連続で前年割れし2000億円を割り込んだもよう。日本製アニメのテレビ放映作品数も減少傾向だ。海外展開で生き残りをかけるアニメ各社の動きが加速しそうだ。
2010/03/23,NQN