シネコン各社、7.1サラウンド導入、音響高機能化で集客底上げ

シネマコンプレックスが相次いで高機能音響システムを導入する。TOHOシネマズやティ・ジョイは米ドルビーラボラトリーズの最新システムを主力映画館に採用。ワーナー・マイカルは独自の音響システムの対応館を拡大する。家庭では体験できない音響の臨場感を消費者に訴え、集客を底上げする。

TOHOシネマズは主力館のTOHOシネマズ日劇にドルビーの最新音響システム「ドルビーサラウンド7・1」を導入した。ティ・ジョイも10日までに新宿バルト9、横浜ブルグ13、梅田ブルグ7の主力3館に7・1サラウンドを導入する。ティ・ジョイはさらに国内の15館で順次、7・1サラウンドを採用する方針。
劇場後方に設置した左右のスピーカーからそれぞれ異なる音声を出す仕組みに変更し、従来7種類だった音声を8種類に増やしたのが7・1サラウンドの特徴。
ドルビー日本法人のドルビージャパン(東京・中央、漆山正幸社長)によると、トイ・ストーリー3の公開に合わせ、全国で約60の映画館が導入する見通しだ。

一方、ワーナー・マイカルは独自の映像・音響システム「ウルティラ」を開発。第1弾として、今春オープンしたワーナー・マイカル・シネマズ大高に導入した。通常は3種類の音域のうち、中音域を2つに分けた4種類の音域を大規模コンサート向けスピーカーで出力すると、高精細な音を楽しむことができるという。

ブルーレイ・ディスクや高機能テレビの普及に伴い、一般家庭でも美しい画像を視聴することができる環境は整いつつある。シネコン各社はホームシアターでは味わうことのできない迫力のある音響を前面に打ち出し、映画館への来館を促す。

2010/07/05,日経MJより

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