2009年の国内出版市場は、前年比9.1%減の2兆5271億円だった。経費削減を進めた企業が広告費を絞り込み、フリーペーパー、フリーマガジン向けを含めた雑誌広告が22.4%減の5915億円と大幅に縮小。下げ幅は2008年の4.5%から拡大した。
広告不振の直撃を受けたのがリクルート。首位を守ったもののシェアは12.6%と前年から2.6ポイント下げた。採用を抑制した企業が、求人広告を減らしたため。
出版市場は販売額でも低迷が続き、書籍は前年比4.3%減の8492億円、雑誌は同3.8%減の1兆864億円で、21年ぶりに2兆円を割り込んだ。集英社や小学館など2位から5位まではシェアを上げたが、リクルートのシェア低下による相対的なもので、金額ベースでは4社とも前年から売上高を減らした。
その中で堅調だったのが2位の集英社と5位の角川グループホールディングス(GHD)。集英社は収益性が高い女性誌やマンガなどが貢献。マンガは「少年ジャンプ」の販売が持ち直したほか、女性誌も各年齢層で支持を集め、他社より売り上げの落ち込みが小さかったようだ。角川GHDはライトノベルなど、若年層向けの作品が堅調だった。
2010/08/03, 日経産業新聞より