洋画メジャー、今秋から3Dソフトを一斉投入、対応テレビ普及にも弾み

洋画メジャーが今秋から3Dの映像ソフトを一斉投入する。9~11月にウォルト・ディズニー・ジャパンなど3社がブルーレイ・ディスク(BD)規格で発売する。減速するDVD市場と対照的に高画質なBD市場は伸びており、3Dをテコに一段の拡販を狙う。映像ソフトの3D対応が進み、3Dテレビなど関連機器の普及にも弾みが付きそうだ。

ディズニーは昨年秋に公開したファンタジー映画「クリスマス・キャロル」の3D版を11月17日に発売する。ディズニーにとって第1弾となる3Dソフトで、2D版のソフトとセットにして5985円で販売する。
興収118億円を上げたファンタジー3D映画「アリス・イン・ワンダーランド」や3Dアニメ「カールじいさんの空飛ぶ家」など、他の大型作品も3D版を投入する見通しだ。
ワーナーエンターテイメントジャパンは4月公開の「タイタンの戦い」の3D版を10月6日から売り出す。2D版BDとの2枚組で価格は4980円。シャープの3Dテレビの購入者に対し、ソフトをプレゼントするキャンペーンも実施する。
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPEJ)は3Dアニメ「くもりときどきミートボール」など2作品を9月17日に3480円で発売。これを手始めに新旧の映画作品を積極投入する。
20世紀フォックスは来年、3D映画の大作「アバター」の3Dソフトを投入する予定だ。

2009年の映像ソフト出荷額は前年比4.2%減の約2739億円で、5年連続の前年割れとなった。ただ、そのなかでもBDは同2.4倍の241億円に増え、2010年1~6月(速報値)も前年同期のほぼ2倍の約176億円と拡大基調を維持している。
映像ソフトの販売は映画会社にとって場合によって興行収入を上回る大きな収益源。3Dソフトで新たな需要を掘り起こし、映像ソフト市場の縮小に歯止めをかけたい考えだ。

各社が投入する3D版のBDソフトを見るには、3Dテレビと3Dに対応したBD再生機が必要。旧作を含めた人気タイトルの3D化が進めば、ハードの普及を促す可能性が高い。

2010/08/10, 日本経済新聞 朝刊より

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