大日本印刷(DNP)の傘下にある書店チェーン大手、丸善書店とジュンク堂書店は共同で2012年1月までに売り場面積が3千平方メートル前後の大型店を10店出店する。共同ブランドの店を中心に首都圏や地方の県庁所在地を中心に新設、同時に小型店数店を閉める。販売効率の高い大型店で生き残りを目指す。
9月2日に共同ブランド店「丸善&ジュンク堂書店」の1号店を東急百貨店本店で開業する。その後、広島県、福岡県、福島県など全国で順次開設。近隣に両社の店舗がない地域では共同ブランドで出店するが、近くに丸善ブランドの店舗がある場合はジュンク堂を単独で出店するなど、両社で調整しながら効率良く市場を押さえる考え。
同時に丸善書店の小型店を対象に10店未満を閉鎖する。10店の新規出店と小型店の閉鎖で、売り場面積は最大で現在よりも20%程度広がる見込み。総投資額は最大約100億円(書籍の購入費用含む)の見込み。
DNP子会社のCHIグループの2社は、大型店を柱に経営規模を拡大し販売効率を高めると同時に取引条件の改善を進め、低迷する書店事業をてこ入れする。
丸善書店とジュンク堂の合計の店舗数は80店で年間売上高は約800億円。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が展開する「TSUTAYA」(店舗ベースの売上高で約900億円)に次ぐ業界2位の規模となる。
一方では電子書籍の需要が拡大の兆しを見せているうえに、米アマゾン・ドット・コムに代表される書籍のネット通販が勢力を拡大し、中小書店の経営は厳しくなるのは確実。大型店化が進む中で、書店の淘汰が加速しそうだ。
2010/08/28, 日本経済新聞 朝刊より