書籍販売大手の丸善は中国の電子書籍最大手である北大方正集団(北京市)グループと提携する。今秋以降にマンガや専門書などのコンテンツを相互供給し、日中で電子書籍事業を共同展開する。合弁会社設立も検討しており、提携事業で5年後に合計で年300億円の売り上げを見込む。
北大方正はシステム開発・パソコン製造の中国大手で、50万点のコンテンツを販売する同国最大の電子書籍サイトも運営している。2009年度の売上高は480億元(約6000億円)。
丸善が日本の出版社から調達したマンガなどを中国語に翻訳して10月から北大方正に供給、中国で携帯電話向けに配信する。中国側は歴史など各分野の研究機関が発行する中国の専門書を北大方正が電子化し、来春から丸善がまず原文のまま国内でパソコン向けに配信。中国の文芸書やマンガは日本語に翻訳して追加する。
両社は日中で計65万点のコンテンツを提供する計画。提携事業を手掛ける合弁会社を、日中それぞれに設立する方向で検討している。
大日本印刷グループの丸善は10月から国内で電子書籍事業を始めるほか、シャープや紀伊国屋書店なども参入計画を打ち出しており、競争が本格化する。丸善は北大方正との提携で、マンガから学術書まで幅広い分野のコンテンツを確保し日中で顧客を確保する。
2010/09/02, 日本経済新聞 朝刊より