2011年の映画興行収入18%減、震災や3Dブーム反動などが影響

2011年の映画興行収入は、前年比約18%減の1800億円程度となった見通しだ。過去最高を記録した2010年から一転しての大幅減で、日本映画製作者連盟が調査を始めた2000年以来の低水準となる。3D作品ブームの反動減や、東日本大震災の影響で市場が冷え込んだことが主な原因。

興行収入トップは「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」の約96億円。2位は「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」(約88億円)。邦画ではスタジオジブリ制作のアニメ「コクリコ坂から」(約44億円)の4位が最高だった。
3D作品の人気で2010年には「アバター」(156億円)など100億円を超える作品が3本あったが、2011年はゼロ。震災以降、一部の映画館が休止したのに加え、テレビのスポット広告を自粛したことも響いた。
昨年7月の地上デジタル放送への完全移行(東北3県を除く)に伴い大型テレビとブルーレイ・ディスク対応機が普及したことで「家庭での視聴層が増え、観客動員がさらに伸び悩んでいる」(松竹の大谷信義会長)との声も聞かれる。
確実な集客が見込める「ハリー・ポッター」シリーズが2011年で終了し、2012年はジブリの大型作品の予定もないことから、業界では「今年の興行収入も厳しそう」との見方が出ている。

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