マンガ文化も定着しゴスロリファッションも珍しくない、フランスでの日本発ポップカルチャーの流行を日経が伝えている。
パリ郊外で開かれていたジャパンエキスポの会場。ゴスロリできめたクリスティーヌさん(17)
は屈託のない表情で「トーキョーっていつもこんな雰囲気なんでしょ」
ジャパンエキスポが始まったのは10年前の来場者は約3000人だったが、昨年の入場者は8万人、今年は12万人を超えた。この入場者数が、仏流通業界では日本のポップカルチャー関連市場の拡大を示す指標とされている。
1970年代から始まった日本アニメのテレビ放送は、他国の文化を容易に受け入れないフランスにも浸透していった。
ジェトロパリセンターの豊永真美・前次長は「マンガがいよいよ仏文化の本丸に入り込んだ」と分析する。マンガの市場はここ数年、ほぼ2割増のペースで推移し、市場規模は数億ユーロと一大産業に成長した。仏マンガ出版社トンカムの鵜野孝紀・日本窓口担当は「日本のマンガを読んで育った世代が仏社会の中枢を担うようになったことが背景にある」と語る。
クリスティーヌさんは元々は「鋼の錬金術師」のファンだった。詳しく知ろうとインターネットで様々な日本の情報を探るうちにゴスロリに出合ったという。
こうした若者は、週末にシャトレーやバスチーユなどのパリの繁華街に集まる。周辺にはゴスロリファッションの専門店もいくつか誕生した。
このような追い風を日本企業が商機とできるか、著作権管理の失敗などから日本企業はなかなか収益を上げられないという構造的な問題を抱えており未知数だ。既にパリではゴスロリ人気に目を付けた中国企業がゴスロリショップを出店し、本家を脅かす勢いだ。
優れたコンテンツを持ちながら、ビジネスで収益を上げられない日本企業が巻き返せるのか、フランスを舞台に熾烈な競争が始まっている。
ヘッドラインは2008/07/20, 日本経済新聞 朝刊