台頭する新華僑揺れる日中のはざまで(16)留学先に日本を選ぶ

日経のシリーズ特集16回目。
日本学生支援機構によると2007年度の中国人の留学生は7万1277人で、留学生全体の60%。
「親が留学していた」や「自分で住んだことがある」が日本を選ぶきっかけの一つだが、ここ数年、中国人留学生の来日動機に変化が現れている。
山口百恵やおしんからアニメへ。中国人が日本に抱くイメージは劇的に変わった。中国は豊かになった。それでも日本が中国の優秀な若者をひき付ける理由の一つに、世界に広がる日本の若者文化がある。

「日本語の授業を受けたことはない。言葉はゲームとアニメで覚えた」「スラムダンクにドラゴンボール、名探偵コナン、信長の野望……」
中国の最高学府の清華大を卒業し、早大に留学した黄靖(26)は語る。
日本の漫画やアニメを紹介する大学のサークルには100から200人が集まった。
そのうち「背景にある日本社会や日本人の考え方に興味が出てきた」
高校時代に株式投資を始め、清華大を卒業するころには約600万円に増え、これを元手に日本留学をした。
しかし「親から解放され、自由になった」日本でデリバティブに投資して失敗し「すべてなくなった」
今は旅行会社でアルバイトをしており「余裕はないが、困るほどでもない」と語る。
留学生活で「日本をかけがえのないパートナーと思うようになった」今は就職活動の真っ最中だ。

ヘッドラインは2008/07/22, 日本経済新聞 夕刊

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