若い女性が牽引し売上高は200億円を突破したケータイコミック市場を特集した日経MJの記事。
京都精華大学マンガ学部マンガプロデュース学科にはケータイコミックの演出を学ぶ必修講座がある。講師には「ダッシュ勝平」「F」など少年向けヒット作を持つ漫画家の六田登氏も名を連ねる。「セリフが重視される分、作家と読者の関係がぐっと近づく」と、新たな表現の可能性に注目している。
講談社や配信事業者大手のBbmfは、ダウンロード数の多い書き下ろし作品を単行本にして出版している。中堅の宝島ワンダーネットはケータイ向けの作品を描く人材を発掘するための「賞」を設けた。漫画家の囲い込みも始まった。
関係者によると1話50円のケータイコミックが売れた場合、配信会社は携帯電話会社に決済代行の手数料として約5円を支払う。ケータイコミックを見るためには専用の閲覧ソフトが必要で、そのソフト開発会社にもライセンス料として約3円を払う。
残り約42円の配分は作品により異なる。漫画家から許諾を受けた出版社がケータイコミック化し、配信会社に1話20~30円で卸す。このうち漫画家には5円前後が支払われるもよう。
Bbmfでは漫画家と直接取引きで中間マージンを減らし、漫画家には相場の2倍を払っていると主張している。
作品によっては配信会社の取り分が2割に満たないこともあり、多くの配信事業者は赤字とみられ、体力のない事業者の淘汰が近く始まるのは間違いない。
利用者の6割が女性で10~20代が多い。若い女性向け商品・サービスを扱う企業が配信サイトのスポンサーとなり、自社サイトへ読者を誘導するプロモーションも考えられる。作品の内容によって読者ターゲットが絞りやすく販促ツールとしても優れている。
いっぽう漫画コアファンの30~40代男性は紙の作品に慣れ親しんでいるせいかケータイコミックの利用は今ひとつ。
ヘッドラインは2008/07/25, 日経MJ