携帯データ通信でも速度制限、定額制普及、混雑増す――動画など利用急増

携帯電話会社がデータ通信の速度制限に乗り出した。
KDDIは10月から一部ヘビーユーザーの夜間の通信速度を制限。ソフトバンクモバイルも7月に発売した「iPhone3G」ユーザーの特定サイトへの接続速度が制限される場合があると表明した。
背景にはデータ通信の定額制の普及によるネットワーク設備への投資効率の低下があるようだが、「3Gの通信料金は払ってほしいが、ネットワークはなるべく使わないでほしいというのが携帯各社の本音ではないか」(業界関係者)との厳しい指摘がある。

auは月間300万パケット以上のヘビーユーザーについて、午後9時から深夜1時までの通信速度を制限する。
技術企画部の担当者は「平均的な20キロバイトの携帯サイトの場合で毎日600サイトを閲覧するユーザー。一日休んだら翌日は1200サイト見なければならないわけで、普通はそんなに使えない」と説明するが、「ユーチューブ」で2分余りの動画を見る場合は約250回で300万パケットに達する。大容量コンテンツを頻繁に楽しむユーザーにとっては可能性がない話ではない。実際にauのデータ定額制加入者の2~6%が該当する。

ソフトバンクはアイフォーン購入者に対し「大量のデータ通信を伴うような特定ウェブサイトへの接続について、通信速度を制限する場合があります」と注意喚起している。アイフォーンが普及途上のため、現在は利用動向を見て制限はしていないが、アイフォーン標準搭載の「ユーチューブ」や地図サービス「グーグルマップ」などによるデータ通信の急増を想定しているようだ。

ヘッドラインは2008/08/22, 日経産業新聞

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