12年連続のコミック誌売上減や休刊が続くマンガ業界だが、2009年はケータイ化、海外進出、ドラマ化に活路を見出そうとしている。
週刊東洋経済12月27日-1月3日合併号の新春特集記事より。
ケータイコミックの2007年の売上は前年比2.5倍の283億円に膨れ(インプレスR&D調べ)2008年も増加するのは間違いない。出版の中でコミックが占める売上シェアは2割強だが、電子書籍では7割にハネあがる。新たな媒体として出版業界が注目している。
ワインを題材にした「神の雫」は国内350万部の人気作品。韓国・台湾・香港・フランス・インドネシアでも発行されている。とりわけ韓国ではこの作品がワインブームの火付け役となり、またワインの本場フランスでも人気を集めている。
2008年のテレビドラマでは「ROOKIES」「ブラッディ・マンディ」などアニメ原作がヒットした。映画でも「20世紀少年」「デトロイト・メタル・シティ」「イキガミ」などが公開され、映像コンテンツにとってマンガ原作は欠かせない存在になっている。
2009年もこの傾向は続き「神の雫」は1月から日テレ系でドラマ化、韓国でもペ・ヨンジュン主演でドラマ化が予定されている。他にも「メイちゃんの執事」「銭ゲバ」のドラマ化が予定されている。
この裏には出版社が出版以外の版権事業に力を入れていること、製作側もリスクが少ない事、マンガ原作ものは番組スポンサーに好まれることなどから、手っ取り早く視聴率を稼げるとの考えのようだ。
劇場アニメでは庵野秀明監督の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」をはじめ、細田守監督・キャラクターデザインに貞本義行・脚本に奥寺佐渡子が手がける「サマーウォーズ」が注目される。
フジテレビとプロダクションIGが組んだフル3DCGの「ホッタラケの島」は、ピクサーなど米国が強い分野でお株を奪う事ができるか見もの。