アニメーション制作大手、トムス・エンタテインメントはテレビ向け短編アニメ制作に本格進出する。
新作「クプ~!!まめゴマ!」はテレビ神奈川など首都圏のUHF4局で順次放送を始める。
すでに約50社とライセンス契約を結んでおり、アニメ化でキャラクターに個性や物語性を持たせて商品販売に生かす。
日本テレビ系列では10日から10分間の「エグザムライ戦国」を放送。人気グループEXILEのメンバーをモデルにしたキャラクターが、戦国時代の侍として成長する姿を描く。EXILEが登場する新番組「EXILE GENERATION」内で放送する。
トムスは「名探偵コナン」「それいけ!アンパンマン」など人気の30分番組を手掛けるが、アニメの放送枠は視聴率の低迷で年々減少傾向にある。
通常の30分番組では放送枠の確保が難しくなっており、枠の獲得が比較的容易な短編を活用する。短編ならアニメ向けの放送枠以外でも採用されやすく、制作費も抑制可能という。
30分のアニメを制作する場合、平均100人のスタッフが必要で、制作費は1300万-1500万円が相場。従来はテレビで放送後にDVDを販売して制作費を回収していたが、景気低迷などでDVDの販売も不振に陥っている。短編なら制作費のほか放送枠の確保に必要な保証料金も安くでき、出資者や広告主も集めやすい。
放送枠確保などの環境悪化を受け、アニメ制作大手は相次ぎ短編の制作を強化している。
東映アニメーションは5分間のCGアニメ「ロボディーズ 風雲編」を2月から北米で展開。来春にはNHKで短編の新番組をスタートする。
短編なら各社が力を入れるネット配信にも活用しやすい。マッドハウスは約3分間の「チーズスイートホーム」の第1回放送分を本放送の同日に携帯に無料配信した。視聴者からネットで募った画像を放送で紹介するなど、ネットとテレビの連動が好評で早朝の放送にもかかわらず視聴率は最高2%を超えた。
今後は新作アニメをまず短編で始め、反響を見ながら30分番組に昇格させる手法も広がりそうだ。
2009/01/08, NQNほか