歴史好きの女性『歴女』が増えている。日経新聞2月22日朝刊記事の現状と市場の可能性を探る記事から。
「男女雇用機会均等法をきっかけにみられるようになった男女逆転現象の一つ」
「ゲームや漫画、時代小説は男性の趣味の領域でした。そこに参入してきた女性の需要を掘り起こそうとしてゲーム会社などの企業が戦国武将の個性を際だたせた商品を提供している」(電通総研・消費者研究センター)
「歴史ゲームは一部のマニアが支える市場でしたが、ゲーム機の性能が上がり、キャラクターのデザイン性の向上が可能になりました。戦国無双はキャラの魅力を全面に出し、歴史に関心の薄かった消費者の取り込みに成功しました」(コーエー広報部)
「のぼうの城」が2007年11月に発売されてヒットし、若い読者を取り込んだ。「小説のライトノベル化は読者を増やすために出版界全体の流れとなっており、読みやすさが支持されて女性読者が増えた」(出版科学研究所)
神田小川町の戦国武将グッズを扱うチェーン店「時代屋」の来客の4割は20-30代女性。「『戦国BASARA』などに登場する格好いいキャラクターへのあこがれから、女性が歴史に興味を持つようになっている」と店長は語る。
来店中の女性会社員(25)は「携帯に張るシールなどのグッズや書籍に月約15000円使う」
「歴史好きの女性は、実際にあこがれの武将に関連する地域へ旅行に出かける事が多い」(時代屋店長)という。
長野県上田市の「真田氏歴史館」の入場状況は「3年ほど前と比べて1000人ほど増え、年間約15000人が訪れる。増加の要因は若い女性が友達と一緒に来るから」
かつて15%の女性読者比率が40%程度に急増した雑誌「歴史街道」。
20-30代の女性読者は14%程度とみられる。編集長の辰本さんによると国内の歴史ファンの数は約100万人。歴史街道の読者構成比から推測すると、20-30代の歴史好きの女性は14万人程度になる計算。
歴史好きの女性の平均像は「時代屋」店主によると、グッズや書籍などの購入に加え、歴史好きが集まる会合の参加に伴う食事代などに合計で月3万円ほど消費。さらに好きな武将のゆかりの地域や関連イベントへの旅行が年4回ほどという。
一人当たり1回分の国内旅行消費額(JTB推計)3万円として、年間約50万円弱を消費していることになる。
これに歴女人口14万人を掛け合わせると、国内の「20-30代の女性が形成している歴史関連市場は最大700億円と推計される」(第一生命経済研究所)
この市場は、2007年の有料音楽配信の国内売上に匹敵する。
2009/02/22, 日本経済新聞 朝刊より
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参考リンク:
歴史時代書房 時代屋
真田氏歴史館(上田市)
歴史街道(PHP研究所)



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