ヤフーは7日、4月30日付けでUSENが全額出資するGyaOの株式の51%を約5億3000万円で買い取る。今秋をめどに両社の「GyaO」と「ヤフー!動画」を統合すると発表した。
社長はヤフーから送り込む。
GyaOは2005年に始まった動画配信の草分けで、月間の利用者が650万人に上る代表的な無料配信サービスだが、ドラマなどの番組調達に多額の資金を投じ、赤字続きだった。2008年8月期には約27億円の営業損失を計上し、宇野康秀USEN社長は「広告を載せる事業として完成度が不十分だった」と述べた。
今回の出資は、ヤフーによる事実上の救済。
ヤフーの井上雅博社長は、月間の利用者数が合計1700万人を超え、「日本で最大級の配信サービスになる」と説明。「GyaOのブランドは大事にしたい」と述べ、利用者離れを防ぐため、GyaOのサービスを何らかの形で存続させる考えを示した。
動画配信サービスは、広告収入方式やコンテンツ課金方式など様々だが、インフラの固定費に加え、出演者らへの著作権料もかさむため、継続的に利益を出す仕組みは見えない。
ネット配信事業が独り立ちするには、著作権料の体系も含めネットでのコンテンツ流通に対応した仕組みの抜本的な見直しもカギになると記事は結んでいる。
2009/04/08, , 日本経済新聞 朝刊より