高知県はやなせたかし(90)、黒鉄ヒロシ(63)、はらたいら(故人)、横山隆一(同)、西原理恵子さん(44)ら有名漫画家を輩出する漫画王国。
「まんが甲子園」は高知県が中心となって、漫画で地域を活性化しようと毎年開催、今年で18回目を迎える。
2007年から大手出版社がスカウトを派遣、2008年は4社12誌だった。今年は5社の出版社の16誌がスカウトを送り込む。まだプロは誕生していないが、編集者の期待は大きい。
スカウト制度の導入に尽力したのは、まんが甲子園実行委員会会長の吉村領さん(41)。父は高知県に住み、人気漫画「土佐の一本釣り」を描いた故青柳裕介さんだ。高知市などが毎年開く「こうちまんがフェスティバル(まんさい)」の実行委員会委員長も務める。
高知で漫画やアニメーションを産業として確立したい――。吉村さんの思いだ。「子供がまんさいを通じて漫画を好きになり、まんが甲子園でプロになる夢を持つ。さらに進んで職業にできる仕組みができれば」
高知県は近く漫画やデザインなどがビジネスとして確立するよう、コンテンツ産業推進組織を立ち上げる。
アニメで地域振興を目指す東京都杉並区には地場産業として70以上のアニメスタジオが集積する。杉並に追い付き追い越せ。高知は新たな地場産業創出に動く。
2009/05/21, 日本経済新聞 地方経済面 (四国)より