中国政府が外国映画の受け入れ本数を拡大する市場開放策を決め、今後5年で20億ドル(約1600億円)を投資する。
米ハリウッド映画の受け入れ拡大は、ロサンゼルスを訪れた習近平国家副主席とバイデン米副大統領の会談で基本合意した。年間20本に限定している外国映画の規制を緩和し、3DやIMAX仕様なら、14本まで追加で認める。また外国映画制作会社が中国興行収入から得られる取り分を、現行の13%から25%に引き上げることでも合意した。
米映画制作大手ドリームワークス・アニメーションSKGは、上海文広新聞伝媒集団、中国華人文化産業投資基金、上海連和投資の中国3社と共同出資し、年内にも上海で家族向けアニメや実写映画の制作を始める。潜在的に世界最大の映画市場といわれる中国にハリウッドが急接近し始めた。中国政府もソフトパワーの強化や中国文化の理解を促す一助になると期待する。
中国共産党は外国思想の流入を警戒し、受け入れる外国映画は政治色の薄いものに限ってきた。ただ、興行収入のトップは2011年の「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」、2010年の「アバター」などハリウッド勢が占め、米側が市場開放を強く迫っていた。ハリウッドに詳しいジャーナリストのジョナサン・ランドレス氏は「米映画市場は中国の7~8倍あるが、成長は頭打ち状態。中国はストーリーの内容については規制が強いものの、市場としては無視できない」と語る。