調査会社のシード・プランニングは裸眼で3D映像を楽しめる製品の国内市場規模が2015年に約486万台になるとの見通しをまとめた。3D対応コンテンツの増加で家庭用携帯ゲーム機や携帯電話などで普及が進み、4~5万台だった2009年の約100倍に拡大すると分析している。
内訳は家庭用携帯ゲーム機と携帯電話がそれぞれ150万台と最も多く、次いでデジタルカメラ(50万台)、デジタルフォトフレーム(45万台)と続く。一方、裸眼で3Dが見られるテレビは20万台の見通しで、専用メガネをかけて見るタイプを含めた3Dテレビ全体の5%程度にとどまるとみている。
2010/09/02,日経産業新聞より
中国の映画会社などで構成する中国映画著作権協会は近く、映画著作権の利用料徴収に乗り出す。違法ダウンロードや海賊版ソフトで映像コンテンツを提供する業者のうち、まずネットカフェと長距離バスを対象とする。
このほど国家版権局に提示した著作権利用料の徴収基準を周知させる公示期間が満了、正式許可が出次第、徴収を始める。
同協会は分野別に料金を設定。ネットカフェなら「パソコンの台数×ネットカフェの1
時間当たりの利用料金×7.5%」といった算式で1日当たり利用料を算出する。
中国のニュースサイトの中財網によると、中国全土ネットカフェは約15万軒。業界全体の利用料は年間10億元(約124億円)に達する見込み。協会は徴収利用料の10%を管理費に充て、90%を協会会員の著作権者に分配する。
中国では以前から、著作権者の許可なく、映像コンテンツを有料で提供する事業者が多いことが問題となっている。
2010/09/01, 日経産業新聞より
中国の研究機関「中投顧問産業研究中心」は「中国のアニメ企業の9割が赤字に陥っている」との研究をまとめた。31日付の香港紙「大公報」が伝えた。
中国では若者を中心にアニメの人気が高まっており、中国企業によるアニメの制作も急増している。だが実態は日本や韓国のアニメが市場の6割を占めているのが現状。
大公報は「コンテンツ制作能力がまだ低い」などの問題点を指摘した。
2010/08/31,NQN
熱心なファンに支えられ、CD不況の中でも好調が続くアニメソング(アニソン)。
アニソンの歌い手が日本のミュージシャンや声優らから外国人に広がり、日本のポップカルチャーが言葉や文化の壁を越えて親しまれるのを後押ししている。
ボサノバのリズムに乗ってアニメ「天才バカボン」の主題歌がジャズクラブに流れる。歌うのは7月に初めてアニソンをボサノバに編曲したカバー集「アニメンティーヌ」を出したフランスの歌手、クレモンティーヌ。
来日公演に先立ち「ジャパン・エキスポ」に初出演。「うる星やつら」の主題歌「ラムのラブソング」などをパリっ子の前で披露した。「フランスでも日本のアニメが放送されているから、みんなよく知っていて好評だった。今までジャズを中心に歌ってきたけど、今回は子供からお年寄りまで、新しいファンが聴いてくれた」と顔をほころばせる。
幼少期に「キャンディ・キャンディ」を見て育ち、今は子供たちと「崖の上のポニョ」などを楽しむアニメ好き。1992年に日本制作のアルバムを発表して以来、ジャズやボサノバを中心に、日本を第二の拠点にして活動してきた。
「最初のころは『経済大国で出稼ぎしている』とフランスでたたかれ、不愉快な思いもした。でも10年くらい前から、アニメなどのポップカルチャーが大人の間でも浸透して、日本という国、そして私への評価はガラッと変わった。今では彫刻家まで『日本に行くにはどうすればいい?』って聞いてくるわ」と笑う。
今月中旬、カナダ・モントリオールで日本アニメの見本市「オタクソン」が開かれた。5000人の観客の前でアニソンを披露したのは、地元ケベック州出身の女性歌手、HIMEKAだ。
日本アニメにみせられ、2008年に単身来日。アニメ放送局のコンテストで優勝し、アニソン歌手になる夢をつかんだ。今回は2年前に故郷をたって以来、歌手としての凱旋帰国という晴れ舞台。地元が生んだ異色のヒロインを観客は大歓声で迎えた。
1時間半にわたり、計13曲を熱唱。「みんな私の曲をよく知ってくれていて、予想以上に温かかった。10年前は日本アニメのファンはまだアンダーグラウンドな存在だった。5年前、オタクソンが始まった時は規模が小さかったけど、今は巨大会場で大きなイベントになっている」と様変わりを実感した様子だ。
スタジオジブリ作品の楽曲にも多くの外国人歌手が携わる。最新作「借りぐらしのアリエッティ」の主題歌を歌ったのはフランス人のセシル・コルベル。日本のテレビの歌番組に出演した経験もあるスウェーデンのメイヤは先月、ジブリ作品のカバー集「アニメイヤ」を出した。
クレモンティーヌらの作品を企画したソニー・ミュージックジャパンインターナショナルは「外国人が英語や仏語などでアニソンを歌うことでアジアなどへの輸出がしやすくなる。原曲の良さを生かしながら新しい解釈も楽しめるのでは」と期待をかけている。
2010/08/31,日本経済新聞 夕刊より
テレビ向けインターネット事業のアクトビラは30日、14億円の第三者割当増資を実施すると発表した。増資は筆頭株主のパナソニックと2位株主のソネットエンタテインメントが7億円ずつ引き受ける。パナソニックとソニーグループの出資比率はそれぞれ35.0%から45.5%に上昇。一方、シャープ、東芝、日立コンシューマエレクトロニクスの出資比率はそれぞれ10.0%から3.0%に低下する。
アクトビラは家電大手など6社がテレビによる動画のオンデマンド視聴拡大を狙って2006年に設立。2011年3月末に累計接続台数400万台を目指しているが、2010年7月末時点で215万台にとどまっている。
国内テレビ出荷に占めるアクトビラ対応機種の比率は64%(7月)と高い一方、実際にテレビを光回線などのブロードバンド回線に接続する人が少ないことが苦戦の原因になっている。
2010/08/31, 日経産業新聞より